ミッドライフ・クライシスとは

「中年の危機」「中年の思春期」とも言われ、

40代後半から60代にかけて陥りやすい心の葛藤。

仕事では、社会との繋がりの終わりが見えてきたり、

親の介護問題や、これから自分たちの老後の生活…など

人生の折り返し地点にいることを感じ始め、

「自分の人生はこれでよいのか？」と不安や焦りが生じ、

「生きる目的」が分からず、

「生きる意味」が感じられないと思ったり、

また、今まで一生懸命に働いて家族を養ったり、

マイホームを建てたりしてきたけれど、

「人生こんなものなのか」と虚しさを感じることで、

衝動的な行動をとってしまうことが多いです。

 

ミッドライフ・クライシスの原因

ミッドライフ・クライシスの原因は大きく3つになります。

1.加齢・老化による体の変化

年齢を重ねて、肉体的な衰えを感じ始める時期。

もう若くない・若い頃には戻れないという喪失感や焦りからくるもの

2.社会との繋がりの変化

男性の場合、今まで生活の一部になっていた仕事ですが、

年齢による仕事の終わりが見えてきたという焦りや不安からくるもの

また一方では、

「もっと自分の好きなことをやればよかった」

「もっと子供との時間を取ればよかったなど」

仕事ばかりの人生だったと後悔からくるもの場合もあります。

3.ライフスタイルの変化

子供の成長・独立によって、夫婦二人だけの生活になったり、

親の介護や親の死。

「人生の終わり」が視野に入ってくる時期

自分の老後の不安などを抱え始めます。

 

ミッドライフ・クライシスの症状・行動

ミッドライフ・クライシスは男女誰でもなりうる可能性があります。

女性の場合は、今までは子供中心の生活を送っていたが、

子供が巣立ち、「自分の生きがいを見失ってしまった」

「自分の人生は何だったのか？」と疑問を持つようになります。

 

また男性の場合は、結婚生活で減少してしまった男性としての

「誇り」や「威厳」を持ち続けたい。

男として必要とされたい。

あるいは、家庭や結婚生活の責任やプレッシャー、制限…

などから自由になりたい。

そんな気持ちから、男性は不倫や風俗・家出など、

性的な行動に走りやすいです。

クライアント様でも、40代後半から50代、60代の夫を持つ方からの

ご相談が後を絶ちません。

今まで、まじめだと思っていた夫が急に離婚を切り出したり、

不倫にハマり、家庭を顧みなくなるというもの

ミッドライフ・クライシスが影響しているのかもしれません。

 

ミッドライフ・クライシスの対処法

自分の今までの人生を自分で肯定することができるのが一番良いです。

今まで辛いことを乗り越えてきた自分、

失敗したけれど精一杯やってきた自分、

真面目に生きてきた自分、

良いところだけでなく、悪いところも・できないところも全て肯定してあげること。

そして、自分自身を知ること・自己再構築すること。

夫・父親・会社員・妻・母親・一人の女性として

「自分は何か好きで、どんなことを幸せだと感じるのか」

「自分はどう生きて生きたいのか」と考え、表現することが大切。

 

ミッドライフ・クライシス離婚・不倫

ミッドライフ・クライシスになってしまうと、

いくら今まで尊重していた人での助言も聞き入れなくなってしまうほど、

周りが見えなくなってしまいます。

また、一度きりの人生を後悔しないように、

やりたいことをやれば良いと思ってしまいがちですが、

突発的な感情で「不倫」や「離婚」をしたとしても、

それは一過性のもので、どれだけやりたいことをやっても、

満足できないのが、ミッドライフ・クライシスです。

ミッドライフ・クライシスは

「生きる意味」や「生きる目的」を理解することで克服できるようになります。

夫がミッドライフ・クライシスで不倫を繰り返す場合、

「生きる意味」は不倫相手の女性に必要とされることで感じている場合が多いです。

 

ミッドライフ・クライシスを後悔しないために

ミッドライフ・クライシスは誰もが経験するものです。

この問題を克服しないまま一生を終えることもできますが、

しかし突発的な行動で、離婚をしてしまうのは本当にもったいないと思います。

このミッドライフ・クライシスを通して、

夫婦のあり方を見直したり、自分と向き合い、生活や生き方を見つめ直す

そんな機会にすることだってできるのです。

この先の人生をより幸せにより豊かにするきっかけなんだと

私は思います。

配偶者の不倫が発覚したり、離婚を切り出されたりされた時には、

感情的に動いては、取り返しのつかないことになることも多いです。

一人で悩まず、ご相談ください。

お申込みはこちら

 

2020/12/18